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小学校でプログラミング教育が始まるの?

小学校でプログラミング教育が始まるの?

小学校でプログラミング教育が始まるの?

2020年4月から、小学校で必修となった「プログラミング教育」が開始されます。

小学校で「プログラミング教育」を受けていない私たちからすると「どうして学ぶの?」「何を学ぶの?」といった疑問がでてくると思います。

ここでは、文部科学省が出した「学習指導要領」を元に、小学校で行われる「プログラミング教育」について詳しく説明いたします。

よく聞く「学習指導要領」とは?

今回、2020年から小学校で「プログラミング教育」が必修となったのは、この「学習指導要領」の改訂にともなって行われました。

「学習指導要領」とは、学校教育法第1条に規定する学校のうち、小学校、中学校、義務教育学校(前期課程・後期課程)、高等学校、中等教育学校(前期課程・後期課程)、特別支援学校(小学部・中学部・高等部)の各学校が各教科で教える内容を定めたものになります。

簡単にいうと、日本全国どこの学校でも、同じ授業になるように教える内容を明確にしたものが「学習指導要領」です。

「学習指導要領」で決められている内容

「学習指導要領」で決められているのは、基本的に以下の6つの項目について決められています。

総則
1・各教科
2・特別の教科 道徳(小学校・中学校のみ)
3・外国語活動(小学校のみ)
4・総合的な学習の時間(小学校・中学校のみ)
5・総合的な探究の時間(高等学校のみ)
6・特別活動

2020年度から、小学校3,4年生から教科以外の教育活動として「外国語活動」が、小学校5,6年生からは正式な教科として「外国語」が始まります。

ですが、よく見ると「プログラミング教育」は、この6つの項目には出てきていません。

「学習指導要領」に記載されている「プログラミング教育」

小学校で必修になった「プログラミング教育」ですが、実は6つの項目の一番はじめの「総則」に記載されています。

「各学校において、コンピュータや情報通信ネットワークなどの情報手段を活用するために必要な環境を整え、これらを適切に活用した学習活動の充実を図ること。また、各種の統計資料や新聞、視聴覚教材や教育機器などの教材・教具の適切な活用を図ること。あわせて、各教科等の特質に応じて、次の学習活動を計画的に実施すること。

 ・児童がコンピュータで文字を入力するなどの学習の基盤として必要となる情報手段の基本的な操作を習得するための学習活動
 ・児童がプログラミングを体験しながら、コンピュータに意図した処理を行わせるために必要な論理的思考力を身に付けるための学習活動
 ・児童が学習の見通しを立てたり学習したことを振り返ったりする活動を、計画的に取り入れるように工夫すること
 ・児童が生命の有限性や自然の大切さ、主体的に挑戦してみることや多様な他社と協働することの重要性などを実感しながら理解することができるよう、各教科等の特質に応じた体験活動を重視し、家庭や地域社会と連携しつつ体系的・継続的に実施できるように工夫すること。」
(総則から抜粋)

求められる「プログラミング教育」とは?

「学習指導要領」に記載されている内容をまとめると、

 ・コンピュータ(パソコン)が使えるようになりましょう
 ・自分が思った通りに動くプログラムを作ってみましょう
 ・プログラミングを作るまでの過程を体験して身につけましょう(論理的思考力)
 ・それらを計画して実行して振り返ってみましょう
 ・いろんなことに、仲間と一緒に挑戦しましょう

これらを特に新しく教科をもうけるわけではなく、各教科の特性を上手く使って、どこかで実施してください。

という内容になっています。

そうです具体的に「何を、何処まで、どの教科で」習うのかは、まったく記載されていないのです。

そもそも、なぜ「小学校で必修」になったのか?

「学習指導要領」の内容について議論する場が「中央教育審議会」と呼ばれる審議会です。

ここで今後の情報化社会においては、外国語を含めた語学力と同じように、情報化社会についての知識(ICTスキル)がますます重要になってくるとの意見が多く出されました。

背景には、現在の日本の労働市場において、ICTスキルを持つ人材が既に不足している現状があります。ICTスキルを求めるニーズは今後も高くなり、またICTスキルを持っていることが、世界的に当たり前になってくるだろうという意見が多く出されました。

こうした経緯から、2020年から小学校でプログラミング教育を必修にすることになりました。

「プログラミング」とは?

「プログラミング」とは?

「プログラミング」とは、一言で言うと「コンピュータを自分の思った通りに動かすための手順書を書くこと」です。この手順書を「プログラム」と呼んでいます。

実際には、コンピュータは、モーターを動かしたり、温度を測ったり、速度を測ったり、色々なことができます。つまり、コンピュータを自分が思った通りに動かすことができると、コンピュータの中だけではなく、コンピュータの外の世界でも、やりたいことができるようになります。


身の回りにある「プログラム」

具体的に身の回りにあるもので、プログラムで動いている物を探してみましょう。

たとえは、とても身近な物で「目覚し時計」があります。「ある決められた時間になったら音を鳴らす」という手順書「プログラム」通りに動いてくれます。もし動いてくれないと、私たちは毎朝寝坊をしてしまいます。

それ以外にも、冷蔵庫、洗濯機、掃除機のように、身の回りにある家電製品から、皆さんが持っているスマートフォンや、自動車、飛行機などにも「プログラム」が使われています。

人を支えるようになった「プログラム」

最近では、コンピュータの性能が良くなり、コンピュータが扱える機器の幅がとても広くなりました。

以前は、画面に表示する、プリンターに印刷する、モーターを動かす、などが出来ましたが、最近は、より多くのモーターを動かす、カメラの映像を取り込む、熱を感知する、動きを感知する、など、多種多様な機器を扱えるようになりました。

その結果、今まで人がやっていたことを、コンピュータが代わりにできる時代になってきています。

「プログラミング教育」で何を学ぶの?

「プログラミング」に必要な知識

「学習指導要領」でも記載がある通り、実際に「プログラミング」ができるための知識を学ぶことができます。

具体的には、世の中にいくつかある、小学生を対象にした「プログラミング教育用」の教材を用いて、決められた課題を解決するための「プログラム」を自分たちで作る体験をします。

「プログラム」を考える思考力・創造力

次に、「与えられた課題を解決」するのではなく、自分で課題を見つけ、その課題の解決方法を考える「考える力・創造力」を学ぶことができます。

「課題」を自分たちで見つけ、その「課題」を解決するためには何をすることが必要か、どうやったら「課題を解決」できるかを考える「論理的思考力」を学ぶことができます。

人に伝える力・コミュケーション力

「プログラミング教育」では、実際に自分たちで見つけた「課題」に対して、どうやって解決したか、結果はどうなったかを発表する機会があります。これにより「人に伝える力」「コミュケーション力」を学ぶことができます。

「プログラミング教育」は、子どもの可能性を広げます

「プログラミング教育」は、他の教科とことなり、「答え」が正しいか間違っているを学ぶのではありません。

自分が見つけた「課題」はどんな「課題」なのか、どうすればその「課題」は解決するのか?どんな手順や方法があるのか?実際やってみて、結果はどうだったのか?これら一連の流れを体験することが、一番の学びになります。

そんため、結果が上手くいかなかったとしても、「どうして上手くいかなかったのか?」ということを学べます。
上手くいかなかったことや、失敗も、「プログラミング教育」にとっては大切な体験であり結果になります。

ここで学んだことは、「プログラミング」だけではなく、大人になった時にもとても必要となる力です。

小学生のみなさん、失敗を恐れずに、色々なことにチャレンジしましょう!!

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